レーガン、台本なし

ダグラス・ブリンクリー著

ロナルド・レーガンは、ホワイトハウスに入るまで日記をつけたことはなかったが、1981 年 1 月 20 日の就任式からすべてが変わった。最初の数週間で成績が落ちてしまう多くの新人日記作家とは異なり、彼は執筆活動に真剣に取り組み、 2期の任期中、彼は入院しているときを除いて、毎日の記入を決して怠らなかった。

彼自身と同様に、日記には魅力的な真剣さがあり、権力を握っていた時代のありのままの説明が伝えられています。実際、レーガンは要約術の達人でした。他の日記作家が何が重要なのかも分からずにしゃべり続けるのに対し、彼は無関係な詳細を脇に置いて、会議や会話の重要な点を簡単に特定できることに気づきました。彼はまた、かなり気楽な作家でもありました。

日記はわずか 8 年間しかカバーしていませんが、レーガンの人生の全容を感じさせるものとなっています。たとえば、彼が「ハリウッドを置き去りにした」という感覚はありません。彼が最も尊敬していた人々の中には俳優時代からの友人もいたため、ジェームズ・スチュワート、フランク・シナトラ、クローデット・コルベール、アイリーン・ダン、ジョージ・マーフィーなどが定期的にエントリーに登場している。レーガンは自分自身に見事に満足した人物で、長い人生のすべての経験と友情をホワイトハウス時代に持ち込んだ。

レーガン大統領は厳しい発言の裏に、傷つきやすい側面を持っていた。「私は（国民を）失望させないように絶えず祈っている」と彼は書いている。ロナルド・レーガン図書館/ポラリス。

レーガン政権の最も重大な成果が世界を変えたと指摘するのは、歴史的な誇張ではありません。レーガン大統領が就任したとき、ソ連は戦争が差し迫っていると予想していた。彼がホワイトハウスを去る頃には、冷戦は急速に終結に近づき、核戦争の脅威は記憶に消えていた。国内的には、レーガンは強力な遺産を残した。彼の性格は、彼の政策に劣らず、個人の力、ビジネスにおける競争、国内問題を解決するための個人的な取り組みに対する信念の復活につながりました。このような成功は偶然ではありませんでした。レーガンは一生懸命働きました。彼の実行能力とそれに伴う仕事の習慣が日記全体に描写されています。

レーガンの日記――あずき色の革で綴じられ、前面に大統領の印章がエンボス加工された、8 x 11 のハードカバーの本 5 冊――は、百科事典の美しいハーフセットに似ています。ページ内では、レーガンがさまざまな青や黒のインクで端正で丸みを帯びた筆跡を持っていたことがすぐにわかります。読みやすい、歓迎的なハンドです。クロスアウトは稀です。レーガンは根っからの経済主義者で、すべてのページを最後まで埋め尽くしました。時折、彼は漫画の写真、「レーガン」の麦わら帽子をかぶった少女の写真、海外で殺害された米兵に関する新聞の切り抜きなどの補助資料を挿入した。

ほとんどの日記作家と同様に、彼は独自の略語を開発しました。たとえば、民主党は「Demos」または「Dems」でしたが、共和党は「Repubs」でした。キャンプデービッドは「キャンプD」でした。そしてホワイトハウスは「WH」でしたアンパサンドは、たまたま a、n、d の文字が含まれる単語の途中であっても、常に使用されました。彼の独特の綴りが随所に散りばめられています（たとえば、「家族」の代わりに「家族」など）。そしてレーガンは、便宜というよりも礼儀を守るという理由から、ごくまれに悪口を言うことはあったが、それを書き出す気になれなかった。したがって、たとえば、「地獄」は「h—l」になり、「くそー」は常に「d- - -」になりました。

日記の管理者であるナンシー・レーガン氏によると、彼女の夫は旅行の際に一冊の本を持参し、エアフォース・ワンやマリーン・ワンに乗っている間に日記を記録することが多かったという。残念ながら、彼が伐採している写真はありません。計画では、日記はディスプレイのガラスの下に置かれ、いつか米国全土を巡る可能性がある。

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